心に残っている言葉
以前
ある方との話の中で
こんな言葉を聞いたことがあります
「ずっとひとりで寂しい」
「抱っこしてほしい」
「よしよししてほしい」
小さな声でした
その言葉は
ずっと
私の心に残っています
「抱っこしてほしい」
「よしよししてほしい」
心の中で思い当たることはありませんか
大人になると
なかなか言えない言葉ですよね
私も、人に言ったことはありません
正直、口にするのは
少し恥ずかしいです
でも
その言葉を聞いた時
胸のずっと奥の方を
触れられたような気がしたんです
そして思ったんです
私も、ずっと
「抱っこしてほしかった」
「よしよししてもらいたかった」
ずっと、支える側でいませんか

私は長い間
人に頼られる側でいることが
多かったと思います
困っている人がいたら
何とかしようとする
相手がつらそうなら
自分のことは後回しにする
あなたにも
そんなところはありませんか
誰かに頼るより
自分でやってしまう
苦しくても「大丈夫です」
と言ってしまう
私もそうでした
弱音を吐くより
誰かを支える
助けてもらうより
自分が動く
それが
いつの間にか
当たり前になっていました
だから
寂しい時も
苦しい時も
「そばにいてほしい」
「助けてほしい」
そう言えませんでした
というより
そんな気持ちがあることさえ
分からなかったのだと思います
本当は、自分も支えてほしかった

「抱っこしてほしい」
その言葉を
思い返しているうちに
気づいたことがあります
私も
しんどくて、頑張りたくない時がありました
できれば、誰かに任せたい時もありました
大丈夫じゃない自分を
そのまま
受け止めてほしい時もありました
何かを
解決してほしいわけではない
ただ
そばにいてほしい
「もう頑張らなくていいよ」
ただその一言が
聞きたかったのかもしれません
でも私は
そんな自分を
どこかで許せなかったのだと思います
人に甘えてはいけない
迷惑をかけてはいけない
自分のことは
自分で何とかしなければならない。
そんなふうに
ずっと
生きてきました
言えなかった気持ちがありませんか

あなたは
どんなふうに
生きてきましたか
本当は
「助けて」
と言いたかったのに
笑って
「大丈夫」
と言ってしまったことはありませんか
大人だって
寂しい時があります
怖い時があります
誰かに
そばにいてほしい時があります
そのままの自分を
受け止めてほしい時があります
それは
人として
とても自然な気持ちなんだと思います
でも
ずっと人に合わせてきた人ほど
そんな気持ちを
心の奥にしまってしまうことがあります
嫌われないように
迷惑をかけないように
重たい人だと
思われないように
そうやって
自分を抑えているうちに
何を感じているのかさえ
分からなくなってしまう
本当は寂しかった
本当は怖かった
本当は支えてほしかった
そんな声が
あなたの心の奥にも
残っていないでしょうか
安心できる場所の中で

心の奥にある気持ちは
無理に
探さなくてもいいと思っています。
長い間
自分を守るために
しまってきたものだから
急がなくてもいい
うまく話せなくてもいい
否定されない
急かされない
そんな場所の中で
少しずつ
言葉になっていく気持ちがあります
「本当は苦しかった」
「本当は寂しかった」
「本当は助けてほしかった」
そして時には
「抱っこしてほしかった」
そんな気持ちに
出逢うこともあるのだと思います
それも
あなたの中にいる
大切な自分です
支える人も、支えられていい

いつも
人を支えている人
つらくても
「大丈夫です」
と言ってしまう人
そんな人も
誰かに
支えてもらっていい
ずっと
強くいなくてもいい
寂しい自分も
甘えたい自分も
いていいのだと思います
もし
「抱っこしてほしい」
という言葉が
どこか心に残ったなら
あなたの中にも
まだ言葉になっていない
小さな声が
あるのかもしれません。
安心できる場所の中で
少しずつ
その声に耳を傾けていく
私は
そんな時間を
大切にしたいと思っています


